タイトル
正直村に行ってきました。
  • カテゴリー
  • 小説
  • 作家
  • 安城和城
  • 挿絵
  • yamy
  • 朗読
  • 発売日
    2018-08-20
    ページ数
    85p
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    詳細説明

    第16回星の砂賞【審査員特別賞】受賞作品

    「旅人さん、聞いたよ。正直村へ行きたいんだって?
     あすこはね、村へ行く途中に、底なし沼みたいな湿地帯――『大沼』があるんだ。
     だから朝早く、日の出からひと時の間にそこを通り抜けてしまわないと、村へはたどり着けないよ。
     本当はこれ、あまり人には言っちゃいけないことなんだけどね。
     なぜって? そりゃあ、正直村の住人はみーんなバカ正直だから。人を疑うことを知らないんだ。
     ま、住人みーんなバカ正直だから、誰かがうそをついたり、騙そうとしてくるってことがなくて、耐性がないんだね。だからあまりよそ者を入れたがらない。騙されたくないから。
     矛盾するようだが、彼らはよそ者がうそをついて、自分たちを騙そうとしてくるんじゃないかと……そう疑っているんだね。
     なぜ日の出からひと時は大沼を通れるか? それは私にも詳しい理屈は分からんが。ありゃまあ、たぶん日光の角度だろう。日の出からひと時は、沼のしっかりした部分が見えるんだ。汚れた川に油を注いだときみたいに、きらきらとな、踏みしめるべき道が光って見える。なんとか馬車も通れる。
     それで、……そう、お察しの通り、一つ頼みがあるんだ。旅人さん、正直村へ行ったら……」

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